huv a slight fever

年中夏

Dec.2018

◆女中たち
初見。セットがすごい。かっこいい。あの真ん中のオブジェはなにか意味があるのかなあ……まわるの。
演じることによって騙されているみたいな感覚になった。これが演じるってことなのかな?みたいな。演劇ってなんなんだろう。みたいなことをかんがえた。
登場人物の身分が違う、みたいな内容の話がすごく久しぶりだったもんで、謎の懐かしさを感じた。抗えない運命の中でどう生きていくか?その中の滑稽さとか意地らしさとか、きれいなものとかあこがれとか、ぎゅっとした世界の中で展開される私にも共感できる感覚もたしかにあった。

なんだかかんだかで花鳥風姿シアターに行く回数が多くなった年であった。コーヒー飲みそこねちゃって残念。帰り際にメニューを発見した。

◆girls are come back in town vol.2
待ちに待ったフィロソフィーのダンス。ワンマン。たっぷり彼女たちの歌を聞いて、見て、踊りまくれるのは最高に楽しかった。

huva.hatenablog.jp

 

これに感想が盛り込まれる余地がなかったので改めて。
体感5分は流石に言いすぎだけど本当に30分くらいだった。これでもう20曲以上歌った?嘘でしょ?と思った。はじまってからずーーーっと楽しいんだよね…全部の曲が好きだから休む間がなくて、聞いている歌声が心地よくて(歌がうまい………)だからあっという間なの?つなぎがうまいからなの?もっとたくさんの尺でみたいよ〜〜〜と思ってしまう。これがライブ!
アンコールのサイリウムがきれいで、ヒューリスティック・シティが素敵で泣いた。しみた。とはいえ割と全編通して泣いてたけど…。ミラーボールもよかったねえ。
まちがいなく2018年出会えてよかったで賞。ありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。

◆スリル・ミー(成福)
はじめまして。この作品にもお二人にもはじめまして、だとおもう。
初めて見たのがこのペアで良かった…という感想を得た。しかしもう一方を見ても、理由は違えど同じことを感じたような気がしてならない。なんというかすごく、いろんなことに説得力がある時間でした。力強く殴られた。正しく。
このペアを見た感じでは、「彼」が終始場を支配して、力をみせていて、それがすごく圧倒的で、魅力的にさえ見えて、しかし!最後はすべて「私」に持っていかれる。という印象。もっと回数見られたら全然違った感想も持てるだろうなあ。
本当に、殴られたという感覚だなあ。しかしそれすら受け止められたというか。そこまで難しいストーリーじゃないから、説得力というか、シンプルに演じる人のすごさがわかるし、このストーリーというか作りがすごく好み……掘り下げたら逆に深みに嵌りそう。
感覚的にしか感想がかけないなあ。
感情移入した、とかではなくて、ただ見ているだけなのに、そこにいる二人に情緒を乗っ取られたというか。支配された。すごい、力を感じた。こんなに直球にすごさを受け取ったのってあんまりないな。ごまかしが効かない空間にいた、ような気がします。
ミュージカルっぽくなかったような、でもミュージカルらしいミュージカルだったような。台詞が歌詞になっているところが多かったから、音楽的に心理を表現しているところが多そうで、でも目で見て、息遣いを感じて得られる情報の中にその瞬間を理解するための表現がたっぷりあった。あの劇場だから味わえる部分も大きい。
明らかにすごかったです。またお目にかかりたい。