huv a slight fever

年中夏

Feb.2020

◆エブリ・ブリリアント・シング
上半期どころか、おそらく今年見た作品の中でトップ10に入るであろう……と思った作品。作品の仕掛けがまず面白くはあるのだが、それだけじゃない。
優しい肯定みたいなものと、それをその場にいる人たちで共有できている空気を感じられて、とっても居心地が良かった。
同じ空間をその場で感じられるとても限定的で、だからこそ特別な体験が、やっぱり「舞台」って、「演劇」って素敵だな、おもしろいな、と感じさせてくれた。

◆SURF&SNOW in NAEBA vol.40
今年も幸運なことに参加できました。
やっぱり、"やっぱり"大好きだなと思える強さよ。それをあらゆる瞬間で感じられる、サービス満点のセトリだったな。2年前よりもっとお祭りだったかも。40周年。背景のセットがわかりやすくかっこよくて好き。1曲目の衣装もそれにあっていて好きだったなあ。はじまってミラーボールがくるくるしてくるところですでにテンションが振り切れる。
個人的には、天気雨、心ほどいてをやってくれたのが嬉しかったです。セトリ予想したのに、あまりに王道過ぎて逆に外しまくった。14番目の月も嬉しかったなあ〜〜あと稲妻の少女が久々に聞いたは懐かしすぎて最近ずっと聞いている。こういうのがライブの醍醐味…と思う。
ストリングス入ってるのいいなあって去年よりしみじみ思ったなあ。しょっぱなのブリザードから。
かっこいい音楽かつ自分が好きな曲たちを、目の前でこんな贅沢に見られて、ああ幸せだなあ…となりました。また来年!

ねじまき鳥クロニクル
私にとっては難解。なんだかすごい現象が舞台の上で起こっていることはわかる。高度な身体表現と、舞台美術と、音楽と、で、ものすごく情報量が多い。けど原作の目次開いたときに、ああこれだったな。みたいなかんじ。舞台を見て、これを文章で表現したら一体どんなだろう?って原作への興味をもてる、ということはあるかな…。
戦争の話のシーン(ざっくり)の照明が印象的だったな。椅子に逆さまになって(と書くとまじで意味不明だが)声を発するのも。
「やっぱり」この作者の本原作は私には合わないみたい。舞台にすると技術とか表現的な面で面白さは見いだせるけど、感情が感じられない。よって共感とか感情移入ができる部分がなくて、頭が別のことを考えてしまう。

◆Singularity9
フィロソフィーのダンス×スカート。はじめてスカートさんを生で聞きました。曲はねぎっこさん関連で知ってたけれど。さよなら!さよなら!が好きです。ライブでは君がいるなら、が一曲目で嬉しかった。
ちょうどこのあたりから、新型のウイルスが蔓延し始めたんでしたっけね。MCでマスクについて触れていたのが印象的でした。
フィロのス、シスターが結構すごい熱っぽくて、私はこれはこれで好き、というかこれが好きかも!と思った。新木場で聞いたとき、これはしっとり落ち着いて大人っぽく歌っているのが正解というか、求められている完成形なのかな?と納得したのだけど、すごい熱量ありの表現もそれはそれで。というか、割と歌詞の内容的にままならない気持ちを描いたものだと感じられたので、叶わないっていう気持ちを訴えかけられるように表現してるみたいなのがしっくりきて、新しいかんじがしたな。という感想です。まあ個人の好みです。

◆艶漢 水劇編
結構このシリーズが好き、なんだけど特に今回の水劇編はそれぞれの思いが巡り巡って、悲しい人間がたくさんで、胸が痛かった…見たあと誰かと喋りたくなったな。
原作予習しなくても楽しめるというのがとても信頼できる。そして原作を踏んでなくてもあの肉体の再現性よ…と思ってしまう作品。世界観がすごく好き。




2月末にめっためたに楽しみにしていた現場が潰れてしまったので、本当に悲しかったけどこれも人生だな、絶対忘れない。3月どうなっちゃうの、となっている最中です。