huv a slight fever

年中夏

Jul.2020

流石に間があきました。ほんとうは3月にも見られた作品があったけど、なんだかちゃんと書ききれず。思い出してかけるかな。気を取り直して7月分から振り返ります。もう8月も終わってしまったので遅刻です。

◆アンチフィクション 
実に約4ヶ月ぶりの生の演劇でした。
そのことに対して、特段感動!というのはないのだけど、作品の内容がダイレクトにコロナ禍のものだったから、当然自分の中の演劇って舞台ってエンターテイメントってフィクションって?みたいなことを考えたりもした。
私の人生にフィクションは必要だ。感染拡大のピークほど恐怖心が持てていない8月現在の私だから言えるのかもしれないけれども。今まで私たちはフィクションを享受できる環境にいて、だからこそ疑う余地もなくフィクションを楽しんでいたけれど、コロナ禍という前代未聞の状況に置かれて、フィクションが問われることになってしまったということなのか。
たしかに4月頃などは、演劇が見られない舞台が見られないあらゆる生のエンターテインメントへのアクセスする方法がない!ってなったとき、命あっての…だから今は仕方ない、と思わなかったわけでもない…と思う。(何ヶ月や何年単位でこんな状態になるなんて思ってなかったからというのもあるけど)
でも絶対私にとってフィクションって必要。だって人生を作っていくにしてもフィクションから得たもの、フィクションからしか得られなかったものがいくらでもあるし、信じてきたフィクションがたくさんあってこれまで生きて来られた。

最後にメモ書き
あんまりフィクション云々とは関係ないかもしれないけど、気になった言葉があったので拾って残しておく(この作品の趣旨はこの部分ではないと思う)
・「臆病だから人の気持ちを想像するのだ。世の中の悲しいことに気がつくのだ。」単純に素敵だなと思った言葉
・「あんなのは福島に対する人々の罪悪感が取らせた賞だ。」この言葉にはなんだかドキッとしてしまった…


ジャージー・ボーイズ イン コンサート
帰ってきた!(私が)(大きな劇場に)という感慨で序盤から曲聞いて涙が出た…なんといったって再再演楽しみにしてたので。
新しいキャストの方々も、当たり前なのかもしれないが、ミュージカル作品の役、なんですよね。作品演じる前にいきなりコンサートってすごいな…と思ったけど、前にやったジャージーコンもそういったキャストさんもいたんでしたっけ。
絶対新チームで本公演見たかったね…という気持ちが膨らんでやるせなかった。(ダブルキャスト総出演だったから、アッこの人にここのパート歌ってほしかった…一曲まるまる聞きたいのに…みたいな若干のフラストレーションがあり)
中川フランキーと藤岡トミー並んだ時の歌うま人口密度(?)の過密な感じ…奇跡……
何度でも言うけど、でっかいホールで回るミラーボールをみると脳内麻薬がどばどば出て多幸感でおかしくなる。

あんまり正常な感想が残せない。

◆『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』
おうちで山下達郎。生の現場のほうが楽しいにきまってるけど、それでも期待以上に楽しかった、よかった……
ただのいちファンなので、ありがたく楽しみにしていたのですが、ふたを開けてみたら中身の充実っぷりに驚きました。何様という書き方ですが、本当にそう。

アコースティックからはじまり、音質にもこだわったというからこのまましっとりした構成でいくのかな?とおもったら、氣志團万博の映像見せてくれるの!?とテンションがぶちあがり、ああ楽しかった~~~という気持ちでいたら、最後にお宝映像ありで、練られたエンターテイメント………興奮して寝かせない気か?と思った。
どの曲にしてもそうなんだけど、イントロが始まって一瞬で脳に駆け抜ける快感みたいなの、本当にすごい。唯一、特別、この人の作った音楽にしかできない技でありもはや魔法と思う。本当に気持ちいい音楽だ。プラスティック・ラブを最後に持ってくるのずるくて最高。

当日なにをやるかわからない感じは生のライブの初日みたいにドキドキ感があって、しかも期待を余裕でこえてきて、本当に楽しかったなあ。おうちでこんなに興奮できるなんて貴重だ……でも一度生で拝みたいです。