huv a slight fever

年中夏

jun.2018

◆あやめ十八番「ゲイシャパラソル」墨
2060年という設定ながら近未来というよりは古風な雰囲気、生演奏や照明も美しく独特の世界観がかっちりしてる。
戸籍売買が蔓延る時代という設定に、なんとも惹かれるというか、、、すきです。お金のためというんだからすごい。偶然、観劇する日の2、3日前に無戸籍高齢者の特集をテレビで見ていたもんだから、仇吉さんが戸籍を売れないってことが=もともと持ってない、っていうことにすぐ結びついて、もしや…って思い至りました。
名前というもののもつ重さがすごく心に残った。呼べば魂が飛んできてくれるというのはすてきだなあ。名前を読んでほしいという気持ちがまっすぐ突き刺さってきた。ひりひりするような感覚が味わえて、なんとも言えない気持ちになって泣いてしまった。

それぞれの役の役割がすごくしっかりしていて、粋ということばを体現したみたいな格好良さとあたたかさがあって、ああいうのってなんで伝わるのだろうね。何を見て自分がそうおもったのかもう一回見て確かめたくなる。
歌をはさみながら展開していくのもおもしろかった。

それにしても座高円寺、劇場は好きなんだけど椅子との相性が悪い。

◆THE CIRCUS Episode02
田野ナディアがひたすら美しくてかっこよくてかわいかった。植木ベンとのMCコーナーみたいなのがたまらんかった。植木さんはフアンぶりなので久々お目にかかりましたが、いつみてもなぜかかわいいんですよね…かっこいいのにかわいい。ずるいかわいさ。あと青柳さんの筋肉がやばくてどなた…?となった。シルエットがおかしくない…?!
ミュージカルといわれるとうーん?ですが、パフォーマンスが楽しいからファンにはひたすらたのしいだろうなあ。戦隊ものっぽい。女性キャストの存在感が素敵。2幕の一曲目がすごい好きだった記憶があるけどどんな感じか忘れてしまった。
しかしなにより、次回作に続くなんて聞いてないぞ?!と困惑した。そんなのあり?

モーツァルト
観劇したのは古川ヴォルフ回。
念願かなっての初M!だったにもかかわらず、なんか、どうやら私この作品と相性悪いみたい?!でした。僕こそ音楽を生で聞けるだけでうれしかったし、この曲の力が大きすぎて…なんだかその後の物語というか、誰の心情にも入れ込めなくて困惑した。みんな不幸せな方に向かっているというか、なんだろうな…
アマデという存在に場が支配されすぎていて、終始怖かった。本人の才能のはずなのに相反するものみたいにしか見えなくて、どう捉えたらいいのか消化しきれなかったというか、うーん。
唯一意外と?コロレド大司教が悪役チックな立ち位置ながら、ヴォルフの才能を認め続けていたことが、アプローチはどうであれとても冷静…という感じがして、納得できる悪だったというか。むしろヴォルフの家族や周りの人たちの気持ちが全然なんか理解できなかった……。コロレド氏は衣装の真っ黒で長いマントが大変かっこよかったです。

◆あちゃらか2〜ねずみの歌は花火とともに〜
 楽しかったという他ない。多く語ると野暮なのでだらだら書きたくない。私は本当にこの人たちが作る作品が好きです。心から。いつも安心して身を任せて楽しめる。でもちょっぴり闇もある。だからこそいきいきとした人のあたたかさが際立って、心に明るいものを灯して帰ることができる。またあの世界の人たちに会えることを願う他ない!

◆ブロウクン・コンソート
こんな疲れる作品久々…(良い意味で)となった。緊迫感…!!!!気を抜くのが許されない感覚。知らない間に集中しているかんじ。
見ながらも見終わったあとも、フライヤーのことばがなんども頭の中で蘇るのはそれだけこの作品の本質を表したキャッチなんだろうな〜見事だな…とおもったりした。
帰り道ぼんやりしながら、最後の銃声はどちらが…?と思ってしまってきになります…。

6月怒涛でした。7月が今年ピークな気もする。楽しい夏がやってきました。