huv a slight fever

年中夏

May.2018


◆ジャージーボーイズinコンサート
文句なしに楽しくて、夢みたいなコンサート。素敵な夜でした。
ストーリーを思い出せて懐かし楽しかったし、今年の公演がさらに楽しみになりました。
もうあのキャストさんが揃うだけで素敵な時間が確約されているのに、歌うだけでない構成もおもしろかったし、映像とカメラの使い方がうまくて、すばらしかった…映像も見たいし、歌っているご本人も見たいし、忙し楽しい。
ライブカメラで撮ったものががそのまま後ろの画面に映るんだけど、まるで映画みたいな映像というか、照明とか構図がすばらしかった。きっちり美しい映像。とくに舞台の奥からステージと客席が映る構図だったり、上下両端にあるカメラが横に並んだキャストさんを映す構図が好きでした。ペンライトが演出になるような画が好き!!
それにしても、私は本当にFOUR SEASONSの曲が大好きらしい。無意識だったけど、特にSHELLYとか、イントロ始まった瞬間にブワッて涙が出て自分でびっくりした。なんだろう。導入のセリフ?があったから気分が高まったのかなあ……あとやはり中川さんは本当〜に歌うために生まれてきたんだなあと思ってしまう。何回聞いても、歌声を聞くだけで今ここにいられてよかったなあと感謝してしまう……。
そして今回特に印象に残ったのはは矢崎さんでした。REDで見たボブゴーディオと別人みたいだった。かっこよかったです。

6月現在手持ちのチケットがゼロで冷や汗をかいている。神奈川公演いきます…

 

◆シラノドベルジュラック
完全に役に感情を動かされ、情緒が揺すぶられすぎて危なかった作品。すごく良い体験をしました。それが楽しかった。終始笑いが耐えない舞台なのに、ぼろぼろに泣いてしまった。お芝居を見た、という感覚があって、なんだか楽しかった。活劇。

始まってすぐは口上?みたいな言葉がリズミカルで軽快で耳に心地よくて、笑いどころが多くて、こんなに笑える舞台久々だな〜なんてのんきに思ってたのに、一幕終わりのバルコニーのシーンあたりでシラノが自分を明かせないという切なさ、それでも自分の言葉は受け止められたことに喜んでしまう姿をみて、やるせなくて、涙と鼻水が滝みたいになって。しかしそういうシーンでもばんばん笑いを挟んでくるから泣き笑いみたいになってしまって自分の顔が悲惨でした。はじめての経験です。

クリスチャンにぎゃふんといわされた感はある。なんでロクサーヌはこんな男がいいんだろうと思ってたら、シラノのロクサーヌへの気持ちに気づいたらさっと身を引くクリスチャンにびっくりしてしまった。イケメンだ…?となった。たしかに、僕は僕のまま愛されたいという気持ちがあったとはいえ。あの言葉がまっすぐ響きました。

シラノは人の姿を借りることで素晴らしい言葉で愛を表現できるけど、自分の思いを面と向かって真っ直ぐには伝えられない。大好きってたぶん言えない。言うチャンスが来ても言葉に詰まってしまう。反対に、クリスチャンは美しい言葉を紡げないけど好きって言葉は伝えられる、2人のその対比がなんともいえなかった。面と向かって伝えればよかったのか、そしたら結ばれたのかって考えるとそういう問題じゃない。

あらゆるコンプレックスというか、自分のステータスの中で、自分にとっての負い目となるものを一つでも抱えている人は、見たら感情移入してしまうんじゃないかな…。見た目のこととか、年齢とか、性別とか、なんでもいいんですけどそういうもの。
それって普段生活している時以上に、好きな人ができたとき、相手に好かれたいと思ったときの弊害になりうるもので、人は悩む。その姿が私はすごく好きというか、身近に感じられたのかもしれません。
結局救われる話ではないんだけど、それでもああして自分の心意気をもって生きているシラノを見てなにか感じられると思うし、私は本当にそこに共感というか、なんだろう…感情を入れ込んでしまって泣きました。切ない。こじらせている。

シラノきっかけでおっさんずラブ一挙放送を見てしまった。吉田さん…部長…というきもちになりました。切ない話はいいものだ。

5月はあんまり舞台見てないですね。意外。