huv a slight fever

年中夏

Jan.2018

1月の振り返りです。

◆「TENTH」

第1部がN2Nの日に観劇。チケットもなく思い付きで飛び込みましたが、観劇後の興奮と幸福感たらなかった。

まず第1部。

N2Nと略したりしてますが完全に初見で知識もほぼない状態。あんまり見たことないタイプの作品だけど、自分がいま生きている生活とか時代にすごく近くて、いろんな場面で現実と重ねてみてしまった。それぞれの苦しさとか、もどかしさをひとつひとつ拾ってなぜなんだろうって考えながら見ていると、1見れば見るほどはまる作品な気がした。というか1回だけじゃ理解できていないだろうなあという気持ち。考察とか後で読んだりして二度おいしい。まだ消化しきれてはいない。

村井さんがとてもとても素敵で、すごく心に残るヘンリーでした。かっこいい!という突き抜け方じゃなくて、だれにでも寄り添ってくれるようなほかにないやさしさ、やわらかさ、で、ほかにない存在というか。みなさん素敵なんですが、とにかくヘンリーとナタリーが好きになりました。

そして第2部。

しょっぱなからJBでテンション振り切れちゃって。すてきだなあ…。恋煩いみたいにため息ついちゃいます。中川フランキーにほれぼれ。そして新生フォーシーズンズ!幸せで涙が出てしまう。楽しくて楽しくて夏が待ち遠しいったらない。日本語の歌詞で久々に聞いたら、英語版を聞くのとまた違って楽しくて。目で歌詞を読みたいなって思った。あとフランケンシュタインがみたいです(トークの内容から)

feeling electric は前置きから説明してくださって、こういう形で初めて日本で触れられる曲があるんだなあって思ったし、なんていってもロックで電気がびりびりでしびれました。本編の劇中のセットでも見てみたい。

そしてブラッドブラザーズ。こちらも見たことがない作品でしたが、たった数曲で、あ、この作品フルで見たらやばいやつだ!!!って確信したといいますか…。その動かされ加減に自分でもびっくりした。見たいです。

ウェディングシンガーはもちろん楽しくって、新納さんの色に感心しきり。トークもおもしろくて笑った。幸福。

サパータイムはもう。良いしめでした。満足。チャーリーブラウンがふいに袖から出てきたのは笑った。

全体を通して、ミュージカル大好きという気持ちが高まってしまって!!サイコー。素敵な2018年の始まりになりました。見たことない作品をたくさん見たい!こんなに多くの作品を母語で観劇できる時代に生まれてなんて幸せなんだろって思う。

 

1作品でこの長さ…でも本当に2つ作品を見たのと等しい、もしくはそれ以上とおもいました。

 

◆「ハダカ座公演vol.1 ストリップ学園」

おチップとかおリボン、あんなものまで振り回してOKという作品の作り方がとても!すき!そそられる!!!円形のFace初めてでしたが異空間たのしかった。たのしかった!!たのしいけど楽しいだけじゃなくて女の自分に刺さる部分というか、それぞれの役にぎゅって抱きしめたくなるような(きもちわるくてごめんなさい)部分があって、勝手に感情が高ぶって時折なみだ。でした。女装しているんじゃなくて、ストリッパーになりたい女の子を演じる俳優の皆さんがまぶしくて、あんな女の子になりたい、みたいな感情がめばえたり。ひめかさんが美しくて、最後におチップを渡せたのですけれど、お上品に微笑まれてどきどきしてしまいました。惹かれました。あと音楽が楽しい。

 

◆「iaku+小松台東 目頭を押さえた」

演じているのにこの近しさ、というか、生々しさ、ひとみに住んだことがないし近くに似たような村はないのに、わかる感覚というか。はじめは方言が耳にのこってざらついていたのに、最後には気にならなくなってた。世界がそのまま目の前に展開されていて知らない間に取り込まれていたみたいな。

この作品を、東京の新宿で上演するんだなあって。見る人がそれまでどんな道を進んできたかで全然違う感じ方になるだろうと思いつつ、まだ短い自分の人生も振り返ってしまう。笑える意味のおもしろさではなくて、興味深いって点がたくさん浮かぶという意味のおもしろさ。小劇場の感覚というか、舞台と距離が近い空間が久々で帰り道すごく「中てられた」気分で帰りました。

お父さんが落ちた、ってところからの展開の空気がすごく怖くて、でもラストシーンはそれが過ぎ去ったように静かで、落ち着いたような、逆に余計に怖いような。一平の変わりようが笑えない。でもその変わりようにすごみを感じました。大人と子ども、とか田舎と東京とか、対になる概念が対立するのって本当に、なんていうか!!いやです

2度目のカーテンコールがおわってはける寸前、納さんに戯れられた?小川さんがふわって笑顔になった瞬間がすごく印象的で、心の中でシャッター切りました。余談。修子と遼の関係ってすごく壊れてほしくないって思ってしまった。

 

◆「妻らない極道たち」

テーマである任侠という言葉って、今ではあまり見ない言葉だし、まったく身近ではない言葉なんだけど、そんな自分がこれだけ楽しめるのすごい。何度かこの劇団さんの作品を見ているのですが、毎度舌を巻いてしまう。おなかを抱えて笑ってしまう作品ってそうそうない。これがけれんみというやつなのかも。言葉の力をこれでもか!と見せつけられつつ、ダンスやアクションや歌もあり、キャラクターもにくめない役ばかりで、世界観にどっぷりつかれて、ただただ楽しいので、誰にでもおすすめできる作品、という…。すべての要素もりもりで、うまく作品の良さを表現できないのがもどかしいです。でもとにかく笑いのツボを把握されている感じがしていて、すごくフィットします。そしていろんな人に「やさしい」「あたたかい」作風と感じる。温かい食事を食べた後みたいな観劇後の余韻です。ごちそうさでした。

 

1月こわいくらい盛りだくさんに楽しい作品があって、満足感が半端ないです。

今年はなるべく感想残していきたいです。